主にONE PIECE(ルナミ)の小説を書いています。不定期更新ですので、いつ更新されるかわかりません・・;
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「話ってなんだよ。長くなる話か?」
「・・・・・・・」
ルフィの問いに答えず、ナミは視線を下に向ける。
ナミは何も言わず沈黙が続いた。
「ナミ、飯終わってからでもい・・・」
「ルフィ」
「・・・!」
沈黙を破ったルフィの言葉を遮るように、ナミが口を開いた。
「ずっと・・・あんたに言おうかどうか迷ってたの」
「ナミ?」
下を向いていて、ナミの表情は読み取れない。
「私・・・」
「・・えっぁ?!」
繋いでいた手をナミはぐいっと自分のほうへ引いた。
その拍子にルフィはナミの元へ引き寄せられる。
「え・・・ぁ・・・・・・ナ・・・ミ?」
ナミがルフィを引き寄せたことにより、ルフィの胸の中にはナミがいた。
熱を帯びたような感覚がして、ナミは一瞬頭が真っ白になった。
どうしてこうなったかナミ自身、整理できていないようだった。
考える暇もなく、ナミはルフィの頬に手を繋いでいないほうの手をそっと添える。
「・・・!」
「私、ルフィのこと・・・」
ナミはゆっくりと少し背伸びをし、ルフィの唇に自分の唇を持っていく。
ルフィは今の状況が理解できず、その場から動く事ができなかった。
ルフィとナミの唇が重なりかけた瞬間、キッチンの扉が大きく音を立て開いた。
「このクソゴムー!ナミさんはまだかっ?!」
左手にフライパンを持った眉毛が特徴的な金髪のコック、サンジが不機嫌そうな大声をあげた。
「・・・・っ!!」
サンジの声を聞いたルフィは、自分からナミを急いで引き離した。
「あー!てめぇ、こんなところで・・・」
ルフィとナミを見つけたサンジはズカズカと2人の元へ近づいてきた。
「早く呼んで来いって言っただろ!」
「わりぃ・・・」
ナミを引き離した拍子に落ちた麦わら帽子を拾い上げたルフィは、帽子を深くかぶった。
そして、一人先にキッチンへと向かった。
「どうしたんだあいつ?ナミさん、一体・・・・」
ルフィの態度に疑問をもったサンジはナミに聞こうとしたが、ナミもルフィ同様、いつもと違うような感じがし、サンジは言葉をとめた。
「何かあったんですか?ナミさん」
サンジは優しくナミに話しかける。
ナミは首を横に軽く振り、「なんでもないの」と苦笑いした。
「サンジくん、もう夕食なの?」
ナミは苦笑いしながら、さっきルフィと会話してたときにうまれた疑問をサンジに聞いてみた。
「え・・?いや、デザートができたんでルフィにナミさん呼んでこいって言っただけですけど。」
「そう・・・・本当、バカなんだから」
一言そう呟くとナミは笑って、サンジとともにキッチンへ向かった。
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